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葡萄の接木 葡萄の接木2021年 2008年成長記録 |
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葡萄について 葡萄は実は良くなるのですが、雨が多い日本では品質の良いものを作るのは難しいと言われます。植えて数年は病気があまり出なくても、何年かすると果実が黒く変色し腐る晩腐病や黒い斑点の出る黒とう病が発生するようになる事が多いようです。一度この病気になると毎年続け発生するので、食べられる状態の実を収穫出来なくなることはもちろん、若葉に黒い斑点が出る黒とう病が発生し、木が生長しないで植えたままの状態になってしまう事もあります。 これらの病気は雨により活発に増えますので、雨があたらないようにするか、病原菌がいない状態になるようせっせと消毒する必要があります。雨があたる環境では、このような病気に強い品種を選択し、石灰硫黄合剤やボルドー液で消毒するのが最低限必要な作業と思われます。 宮菜園では、消毒は行わず又袋かけも不要になる様、雨があたらない様にする方法を目指しています。 種類
接木、樹形 呼び接ぎ、緑枝接ぎ、休眠枝接ぎにより、以下の様な樹形で育てています。
剪定の方法 葡萄の剪定は実を成らせるだけならそれほど難しくありませんが、枝を込みすぎないように間引くほか以下のような注意が必要です。 剪定の時期 晩秋か正月明けなるべく早めに選定を行わないと、3月頃になり切り口から樹液が流れ出します。遅くとも2月末位までに完了するのが望ましいです。ただ、剪定が遅れ一部の枝から樹液が出ても概ね致命的な結果にはなりませんので、それほど神経質に考える事もありません。 残す枝の長さ 葡萄は前年に伸長した枝から出る新芽に実がなるわけですが、葡萄の種類により前年伸長した枝を2芽程度残す短梢剪定、5芽程度残す中梢剪定、10芽程度残す長梢剪定があります。 これは木の勢力の違いにより、剪定後の枝の生長や実成を最適にする為です。 キャンベルアーリーは短梢剪定、ナイアガラは中梢剪定、キョホウやフジミノリは長梢剪定となります。種類により剪定方法が判らない場合、新梢の枝の伸び具合を見て決定します。太い枝が勢い良く伸びる場合長梢選定、弱々しい延び方の場合短梢剪定とします。 長梢剪定にすると一度に沢山の芽が出るので、生長が抑え気味になり、丁度良い樹勢になるというわけです。以上は一般論ですが、樹勢の違いにより実付きが悪くなったり、土地の状態により樹勢も変わってきますので、生長の様子を見ながら最適な選定を行う事になります。どんな切り方をしても実が成る品種もありますが、キョホウの様に新鞘の勢力が強すぎても弱すぎても、花振るいにより実が付きにくい品種もありますので、様子を見ながら調整します。新鞘が1m〜2m位で自然と止まるなら前年と同じくらいの剪定、これより長いようなら長鞘剪定、これより短い様なら短鞘剪定という目安にします。 主な季節の手入れ 葡萄は放任しておくとあまり良いものが出来ませんし、ジャングルみたいになりみっともない状態になります。また以外と害虫や病気にも強くありません。主に以下の手入れが必要です。 12月〜2月初旬の剪定/芯食い虫の駆除 葡萄の種類により、前年に伸びた枝の適度な剪定が必要です。新鞘にスカシバ類の幼虫が食い込んでいる事が多いので、黒く変色している部分があれば、皮を削ってみて駆除します。 4月ごろの芽欠 生長させる新芽を適当な数になるよう間引きます。 5月〜6月の花房の間引き/芯食い虫の駆除 一つの新梢に房がひとつ位になる様、花房を間引きます。また5月中旬ころ芯食い虫が発生し昨年以前に伸びた枝を食害します。新梢が急に枯れて来たり、枝から樹液が出ていたら芯食い虫と思ってほぼ間違いありません。食害部分には白いうじ虫のような芯食い虫がいますので取り省きます。 6月〜9月の芯食い虫の駆除 夏になると新梢にも芯食い虫が食い入り枝をからすことがあります。枝の穴から虫の糞が出てたら、その穴にスポイトで薬を注入するか枝毎切り取り虫を駆除します。 6月〜7月の腐敗の防止 雨が多いと葡萄が腐敗することがあります。露地栽培では、房に袋をかけたり、殺菌剤を散布する必要があります。一度発生すると毎年発生するようです。尚、殺菌剤として2月ごろに石灰硫黄合剤等の散布の必要です。宮菜園では雨よけ栽培の為これらの作業は行っておりません。 美味しい実を沢山成らせる為の要点 上記で剪定方法や一般的な季節の手入れ時期を説明しましたが、美味しい果実を鳴らせる為には実際に生長する木の状態を見ながら、剪定、芽の間引き、新鞘の摘心、施肥等を行う必要があります。家庭菜園は果樹農家と異なり狭い場所に植えるのが普通ですから、農家と違った注意が必要です。以下にその要点を説明します。 新鞘の伸び具合 85%位の新鞘は1m〜1.5m位(葉の数20〜25枚位)で自然に生長が止まる状態が果実糖度が最も高く着色も良くなると言われています。ところが家庭菜園では棚が狭いことが多いので、短鞘剪定にしがちで全く肥料をやらなくても新鞘が2mとか3mとか伸び過ぎる事が多い様です。窒素肥料は全く与えない事は当然として、なるべく長鞘剪定とし新鞘の伸びを制限してもこのような状態になる場合、最適な新鞘の伸び以内に収まる様,新鞘の先端や副鞘は都度剪定して生長を抑える必要があります。剪定が頻繁になり煩わしいような場合、環状剥皮などにより木全体や枝の樹勢を抑え枝が伸び過ぎない様制限しないと着色や糖度が上がらず、美味しい果実にはなりません。 花ぶるいの防止 キョホウ等の品種を中心に新鞘の樹勢が強過ぎても又弱すぎても花ぶるいと言って花が咲いても実が付かない事があります(実が付いても疎らの情けない房になる)。樹勢が弱過ぎる場合肥料を施したり、短鞘選定により新鞘の伸びを高める事は簡単ですので、問題は新鞘の伸びが強過ぎる場合です。既に述べた理想的な新鞘の伸びよりも樹勢が強そうなら開花直前に新鞘の先端を摘心し、さらに新鞘からでる副鞘も葉を1枚残して全て摘心すると花ぶるいの防止に効果があります。 尚、さらに非常に強い新鞘の場合、葉を7〜8枚程残して新鞘を切り詰める(後日実止まりがはっきりした時点で先端の副鞘を伸ばして最適な新鞘の伸びにする)とさらに花ぶるいしにくくなります。 栽培場所 雨よけの為駐車場の屋根をボリカにし、屋根の下で育てています。 栽培の様子 本ページの栽培の様子のご紹介は、主な内容についてのみ行っています。 栽培の観察記録詳細は以下のページで行っています。 2009年4月19日〜 葡萄挿木の状態、芽摘み 2009年4月26日〜 葡萄の蕾 2009年6月07日〜 葡萄の着果と摘果 2009年6月15日〜 葡萄の接木の状態 2009年7月04日〜 葡萄の実の成熟状態 2013年6月13日〜 観察記録(葡萄の緑枝接)
2021年12月8日更新: 品種登録情報の追加。 2021年5月28日更新: 樹形図の変更。 2021年1月21日更新: 樹形図の変更。新導入品種の追加。 2018年8月19日更新 |
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