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キウイについて

キウイは日本では比較的歴史の浅い果物ですが、一般家庭でも庭に植えている事も多いので、歴史が浅い割には普及してる果物だと思います。日本への導入初期のころ、あのエメラルドグリーンの甘く美味しい実が、多くの人に非常にすばらしいという感動を与えた事が、今日の普及につながっていると感じています。
キウイは病気も少なく、育てやすいという事で多くの人が育てているのですが、それでも剪定等に、ある程度手をかけてやらないと枝が伸び放題になったり、重なってジャングルみたいになり、あまり上手く行きません。
長く育てていると、ヨコバイ等が発生し、葉を食害する事により、品質の良い実が収穫出来なくなることもあります。
そのほか、キウイには雌花と雄花があり、雌花だけでは実が成らないという事もよく判らない人もいますし、知識としては知っていても、そもそも雌花と雄花の区別が付かない人も少なくない様です。
果実は11月〜12月頃収穫しますが、ヘイワード等は、冷蔵庫に入れておくと次の年の6月頃まで保存できとても便利な果物です。

栽培観察記録
 2009年キウイの接木、開花時期の様子
 2009年キウイの実の様子
 2010年キウイの開花と着果の様子
 2010年と2011年のキウイの開花と着果の様子
 
2010,11,20年キウイの開花記録
 

種類
品種名 性別 特性
アーリーメール ゴールド系キウイの受粉木です。  品種登録無し。
A.P.メール 緑色系の香緑、ヘイワード等の受粉木(雄花専用木)です。  品種登録無し。
紅美人 赤い実のなる極早生のキウイです。 品種登録無し。
紅妃 赤い実のなる極早生のキウイです。 品種登録無し。
香緑 果肉が緑色の細長い甘味の強い実がなります。一箇所に花が3本位咲き実着きはすごく良く作りやすい種類ですが、反面実が多く成り過ぎる為、そのままにしておくと大変なこととなります。個々の実が小さくなるの当然として、実の方に栄養が取られ葉が大きくなれず、最悪枝が枯れてしまうことがあります。日保ちは比較的悪く通常2月末位までに食べた方が良い様です。 品種登録NO 1446 ,品種登録日 1987/11/12、消滅日 2005/11/13
アップルキウイ リンゴの形をした大きめの黄色い実がなります。早生種であり、11月には収穫可能です。12月初旬ころになると木上で柔らかくなります。保存は1月中旬位。  品種登録無し。
ゴールデンイエロー 黄色の果肉の早生品種です。  品種登録無し。
ゴールデンキング 黄色の果肉の極早生品種です。熟期は赤実種と同じ位。受粉期も赤実種のものが合う。 品種登録無し。
ゴールドエンペラー 黄色の果肉のやや晩生品種です。授粉木は緑系の雄す木が合う。着果はあまり良くない。 品種登録無し。
サルナシ @堀内さんちのサルナシ
緑色の小粒の実がなる。
A紫香
通常のサルナシよりやや大きめの紫色の実がなる。 品種登録無し。
Bファントム
緑色の小粒の実がなる。   品種登録無し。
ジャンボレッド 赤実の中では比較的大きな実がなる。  品種登録無し。
ジャンボイエロー 黄色の果肉の極早生品種です。黄色種では最大級の大きな実がなる。 品種登録無し。
スーパーゴールド 黄色の果肉のやや晩生品種です。 品種登録無し。
孫悟空 ゴールデンイエロー等黄肉早生に適合。 品種登録無し。
東京ゴールド ゴールデンイエロー位の実のサイズだが甘味が強い品種。  品種登録NO 22590 ,品種登録日 2013/07/29、消滅日 30
ニューエメラルド 両性 香緑に似た細長い緑色の実がなります。一本で実がなり、授粉木としても使える品種。
早雄 紅妃等早生に適合する雄す木。 品種登録無し。
ヘイワード 少し酸味が強く日保ちの良いお馴染みの品種です。スーパー等で売っているのはほとんどがこの種類です。甘味は少ないですが、保存期間が長く表皮部分の毛が少ない為、取り扱いが便利な事が好まれていると思われます。冷蔵庫に入れておけば概ね6月初旬位迄保存可能です。 品種登録無し。
ベビーキウイ @ブランディジャム − 甘い小粒のベビーキウイ。 雄木も育てています。 品種登録無し。
Aジュネーブ ー 赤実、果長3〜5cm程度。酸味が少なく甘い。 品種登録無し。
Bケアンズレッド − 赤紫の実、果長3〜5cm程度。酸味が少なく甘い。 品種登録無し。
Cパープルシャドー − 赤実、果長3〜5cm程度。酸味が少なく甘い。 品種登録無し。
レインボーレッド 赤い実のなる極早生のキウイです。 品種登録無し。
ロッキー ゴールド系キウイの受粉木です。  品種登録無し。
M11 偶発実生品種です。緑色系の雄木 緑色系の受粉期に適す。
M12 偶発実生品種です。緑色系の雌木 香緑をずんぐりタイプにした様な形です。
M13 偶発実生品種です。緑色系の雌木 香緑をずんぐりタイプにした様な形です。
G2 ゼスプリゴールドの実生品種です。花の時期は極々早生です。赤実種、後流伝キングの受粉用。
G3 ゼスプリゴールドの実生品種です。黄色実。
実生キウイ --- @ MXX − 種がこぼれ自然発生した実生キウイです。当初栽培の香緑、ヘイワードの実生が多いようです。
A GXX − 市販ゴールド系実生キウイです。種を蒔いて育てたものです。
B 讃岐ゴールド実生 − 讃岐ゴールドの種から選別育成したゴールドキウイです。

栽培場所

当初駐車場の半分に鉄骨で棚を作り、その棚で栽培していましたが、現在は主幹は棒仕立てとし、他の果樹の枝を利用してキウイの枝を伸ばしていく方法で育てています。 枝の配置が、棚仕立ての様に理想的には出来難いですが、棚を作る手間が不要で枝を伸ばす範囲も自由度が高いので、かなり便利な面もあります。本館のブドウ棚の周り、寿命が来て枯れそうなスモモの大木の周り、別館のビワの上や周り、ビワや栗、柿、スモモの木の間等で栽培しています。

樹形

 
 

台木略称 枝等番号
番号は手前からの順番
接いでいる品種  
ブドウ棚下
実生台等
左側1
(黄)
ゴールドエンペラー、ゴールデンキング、ゴールドエンペラーH、、レインボーレッド
ヘイワード、スーパーゴールド
左側2
[赤)
ゴールデンイエロー、香緑
孫悟空、ゴールデンキング、、東京ゴールド、EPメール
左側3
[白)
ニューエメラルド
M12、香緑、東京ゴールド
左側4 紫香
レインボーレッド
、レインボーレッド、ゴールデンキング
左側5 ヘイワード、ゴールデンイエロー、ジャンボレッド、レインボーレッド
その他 Hさんのサルナシ、ファントム、ブランディジャム、ブランディジャム(雄)、ジュネーブ、ケアンズレッド、パープルシャドー


世話
冬の間と夏の間の剪定により、枝が重なり合わないようにする必要があります。又、枝の途中から勢いのよい徒長枝が沢山発生しますので、夏にこの枝を剪定する必要もあります。枝が重なると下の方の枝に日が当たらなくなり枯れてしまいます。
受粉が不充分で小さな実や成りすぎた実の摘果も大切です。摘果は特に香緑では必須であり、摘果しないと30cm位の短果枝に実が20個ほどもなってしまい、良い実が取れないばかりか、最悪枝が枯れた様になってしまいます。
害虫や病気は少ないほうですが、ここ数年放任するとウンカ/ヨコバイの発生が見られるようで、木全体の葉が黄色くなっており、食害されないのは新しく発生した芽や葉だけという例が散見されます。最近花が咲かなくなったと言う話をよく聞きますが、この虫の影響が多いのかも知れません。

キウイの食べ方
キウイは通常収穫した時点では堅く酸っぱいのでそのままでは食べられません。キウイとリンゴをビニール袋に入れて密閉しておくことにより熟成が進み、柔らかく甘い実になります。追熟する温度にもよりますが、20度C位の常温で、ゴールドキウイは4日位、香緑は1週間位、ヘイワードは10日位熟成すると食べられる様になります。
キウイ単体で保存しておいても柔らかくなり食べられる様になることもありますが、通常は柔らかくなっても酸味が多かったり、柔らかくなったと思ったら腐っていたと言う事が多々あります。やはりリンゴなどと一緒に密封し追熟した方が美味しい状態で食べられます。

雄花と雌花
雄花 - 5月20日撮影
キウイの雄花です。実はつきませんが、受粉の為に必要です。
雌花 - 5月20日撮影
雌花には実の元になる丸い小さな玉がついており、その先は白い花弁が付いています。
摘果
摘果前 - 6月17日撮影
受粉状態により大きな実や小さな実が混ざった状態です。
このままほっておくと実が多すぎて最悪枝が枯れます。
摘果後 - 6月17日撮影
小さな枝には1,2個、大きな枝には4,5個の実を残し、小さ目の実は全部摘果します。

樹の様子
本館北 - 2008年8月12日撮影
本館北側のキウイの樹形です。ほとんど枯れそうなスモモの木と柿を利用した棚もどきとしています。
本館北 - 2020年6月8日撮影
支えになっていたスモモの木が老衰で枯れ、現在は一本のポールと周りの胡桃の木、柿の木等が棚もどきの支えになっています。。

駐車場右 - 2020年6月8日撮影
駐車場脇(右側)のキウイの樹形です。勝手に生えて来たので育てたら結構大きくなりました。ただ、粘土土に砂利を敷いた土ですので、キイ有為には条件が悪すぎるので、表面に退避や土、それに剪定屑を積んでいます。それでもすぐ乾燥するので、夏は頻繁な水遣りが必要です。
別館キウイ - 2008年8月12日撮影
旧別館の奥左で育てていた木を移設したものです。
ようやく少し元気が出てきましたが、まだ回復途中です。。

実の様子
アップルキウイ - 2008年10月12日撮影
この頃から収穫可能です。
アップルキウイ - 2008年12月06日撮影
木の上で柔らかくなり始めています。

香緑、ヘイワードの実 - 2008年10月12日撮影
まだ枝の整理が出来ていないので香緑とヘイワードが混在した状態となっています。又、G1も少し混じっています。
香緑、ヘイワードの実 - 2008年12月6日撮影
屋根の外の枝は落葉しましたので、そろそろ収穫です。

ゴールデンキングの実 - 2008年10月12日撮影
そろそろ食べられます。

紅妃の実 - 2008年10月12日撮影
自然落果した物を確認したら甘く、中心が赤くなっていました。そろそろ食べ頃。
ゴールデンイエローの実 - 2010年8月22日撮影
2009年に接木したゴールデンイエローです。ほぼ最終的な形の実になりました。

ジャンボイエローの実 - 2010年8月22日撮影
2009年に接木したジャンボイエローです。ほぼ最終的な形の実になりました。
ニューエメラルドの実 - 2010年8月22日撮影
2009年に接木したニューエメラルドです。ほぼ最終的な形の実になりました。

実生M11の実 - 2012年10月7日撮影
宮菜園偶発実生のM11の実です。M10に似た形です。何番目の実生か判らなくなりましたので、とりあえずM11と命名しました。
実生M11の実 - 2015年7月19日撮影
ゴールドエンペラーの実です。俵型の大き目の実です。

実の比較 - 2010年11月14日撮影
2010年収穫の実の比較です。
左上から、ゴールデンアップル、香緑、ニューエメラルド、イエロージャンボ^、ヘイワード
左下から、宮G1、紅妃、ゴールデンキング、ゴールデンイエロー、宮M10
概ね最大果より少し小さい実を比べて見ました。
キウイの収穫 - 2010年11月23日撮影
上から香緑 10kg、紅妃 11kg、3列目左M10 4kg、右ニュウーエメラルド 5.5kg、4列目左アップルキウイ 3kg、右ジャンボイエロー 5kg、下(手前)左ヘイワード 2.5kg、中ゴールデンイエロー 2kg、右G1 3kgとなりました。来年は味見の結果収穫量の調整を行いたいと思っていますが、ヘイワードとゴールデンアップルは増やす予定です。

キウイの収穫 - 2017年11月5日撮影
紅妃等赤実系キウイの収穫です。この季節を過ぎるとと、そろそろ木上で柔らかくなり始めます。

紫香蕾 - 2010年4月11日撮影
2008年に接木した紫香です。蕾が見え始めました。花芽は多くない様で、通常のキウイの様な雰囲気です。

スーパーゴールド - 2015年8月16日撮影
晩生の黄色系品種です。6月に緑枝接ぎ実施。
スーパーゴールドの実 - 2018年6月17日撮影
スーパーゴールドの実です。

2023年12月: 樹形図の変更。
2022年11月15日更新: 樹形図の変更。
2021年12月12日更新: 品種登録情報の追加。
2021年7月13日更新: 樹形図の変更。ベビーキウイ品種の追加。
2021年1月25日更新: 樹形図の変更。ベビーキウイ等品種の追加。
2021年1月25日更新: 樹形図の変更
2020年6月8日更新: 樹形図、画像の変更
2018年8月15日更新
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