スモモ | TOP PAGE 菜園インデックス 果物 作業記録 山菜 野菜 |
スモモについて スモモはi岩手の実家で裏庭や畑の境界に植えていましたが、毛虫が沢山ついていた記憶があり、いつのまにか伐採してしまいました。実の形からすると、太陽と大石早生あたりではなかったかと思います。どう言うわけか宮菜園で一番最初の頃に植えたのがスモモの木ですので、昔毛虫だらけだった記憶だけでなく、何らかの魅かれる魅力が有ったのだと思います。びっしりと咲いた花により、木全体が真っ白になるのはなかなか引きつけられますし、袋かけなどの手間が少なく作り易い果物である事がも魅力です。木は強健であり、育て易いですが、それだけに放任すると大木になって収拾がつかなくなりますし、剪定により木をコンパクトにしようと思っても、新鞘だけが伸び放題となり実がさっぱり成らなくて嫌になる事も多いようです。時々大木に勢いの良い新鞘だけが乱立し、とても実なんか成る気配の無い育て方をしている例も散見されます。 種類 現在以下の種類のスモモを育てています。
スモモの樹形 初代のメイン台木が老衰の為かろうじて生きている状態なので2代目を植えたのですが、2代目はまだ小さいので、暫定的に多品種接ぎの実験を行っていた木を暫定的ななメイン台木として育てています。 別館ハリウッド台スモモの剪定前の樹形
受粉 スモモは単体で実を付ける種類もありますが、異なる種類の花粉がないと実が成らない種類も少なくありません。宮菜園では色々な種類を一本の木に接木している為、自然に他の種類の花粉が付き実が全く成らないということは無いのですが、それでも種類により又年度により実が沢山なったり少なくなったりします。 現在のところ実付きが比較的良くないのは、貴陽、太陽、早生月光と言った種類です。時々人工受粉を行い見付きの確認も行っていますが、自然受粉に比べて画期的に見付きが良くなるという成果は得られていません。一本の木に接木して育てているため自然受粉でもかなり効果がある事、より効果的な組み合わの受粉木が無いと言う事かも知れません。 現在接木している種類の花が咲き出すと実成が増す可能性もありますので、受粉という観点からも実成の状態を注視していきたいと思っています。
環状剥皮 木が大きくなり過ぎるので2001年に初めて環状剥皮を行って見ましたが、少し注意も必要な様なので実施結果の記録を残しておく事にしました。 2001年 全体的に枝の徒長が少なく2002年の春の花が沢山着くという結果であり概ね良好。ただし、以下のような実施方法の改善が必要と思われる現象も出ました。 6月24日に実施したが枝がかなり伸びた状態であり少し時期が遅かった様です。少し紅葉及び落葉がありました。 特に思い切って剥皮の量を多くした7回り剥離の枝は花芽を含めた芽が極端に少なくなったので、あまりに強い剥皮は花芽増加には逆効果である事が判りました。3回り〜5回り以内が適当の様です。 環状剥皮した部分にはコスカシバの幼虫が侵入し易くなるるようで、害虫への注意が必要ということも判りました。 その他、環状剥皮の下側には新芽が何本か出ます。環状剥皮により、太い枝の下の方に新しい枝の作成が可能ということが判りました。 以上のような経験を踏まえ、2002年は実施時期を早め、剥皮の量を調整することにしました。 2002年 第1回目の剥皮を若芽が5cm程度伸びた4月6日に実施。取りあえず様子を見るため一回りだけ実施し、剥皮した部分には虫除けの為癒合材を塗布した。当然ながら、昨年及び今年接木し今後大きく成長を期待する枝についての剥皮は実施しません。第2回目を若木が20cm〜30cm程度伸びた4月末に実施。生長の旺盛なマンチェリアンは5周り、比較的生長の少ないプラム井上は3周り半という様に3周り半から5回りの間で実施。この程度がその後の枝の伸びも適度(20cmから40cm程度)で短果枝の発生も多い様です。 2003年 新鞘が20cm〜30cmに伸びた5月初旬に3回り版程度の剥皮を実施、その後少し枝の伸びがありますが概ね適当な樹勢を保っています。今後はこれまでの経験を土台にして種類による樹勢や枝の太さのバランスを考えて適宜微調整の剥皮を実施していく予定です。 2004年 2003年は新しく接いだ品種の枝は剥皮せず伸び放題にしたのですが、結果として良い花が沢山咲きました。一方剥皮を行った枝の花の数はわりと貧弱になってしまいました。品種毎の枝のバランスも良くなって来ましたし、枝も結構広がってきましたので、今後は剥皮無しで育てるつもりです。 今後の予定: 木の大きさ、花芽の状態は環状剥離によりほぼ適当な状態にする事が出来る様になりました。今後は、実がなり過ぎた時の摘果による隔年着果現象の防止、受粉関係の適性の把握、自然受粉し易い様な異種の枝の配置(現在太い枝毎に種類が判れていますが、受粉し易い種類をさらに高接ぎで部分的に追加するなど)、風による落果の防止などが課題と思っています。尚、環状剥皮により、4本有った主幹のうち1本が枯れてしまいました。3本になり丁度良かったのですが、皮を剥ぎすぎると枯れる事がありますので注意が必要です。又、幹が傷だらけになり、枯死した木質部があるので、コスカシバ等の住処になり易くなります。その他、環状剥皮により、主枝の根元付近から不定芽が発生してきます。現在予備としてこれらを主枝と平行にして育てていますが、実を成らせながら大木の樹高を下げる等の方法として利用出来るかも知れません。 2020年 コスカシバの幼虫に表皮の部分を食い荒らされた事も影響していますが、強い剥皮も影響しているのでしょうか、徐々に木の勢力が落ち、昨年メスレーの実を着けたのを最後に大往生(?)となりました。今年は枝から芽が出ませんでした。 環状は剥皮は、短期的には樹勢を抑え、実成りに貢献してくれましたが、幹がでこぼこになり、コスカシバの駆除等が難しくなりなした。 第2世代のメイン台木は、周りに柿の木等があり、場所取りの競合が激しいですが、なんとか成長して来ましたので、剥は実施せず、枝の勢力が増さない様水平気味に細目の枝を長く伸ばす様にして育てています。 スモモの樹及び周りの様子
2024年6月更新: 樹形図の更新。 2023年6月10日更新: ロシア産スモモの実の画像を追加 2023年3月22日更新: ロシア産スモモの開花画像等を追加 2022年11月26日更新: 樹形図の更新。 2022年5月24日更新: カミキリムシ被害、駆除の画像を追加 2021年12月8日更新: 品種登録情報を追加。 2021年6月11日更新: 樹形図、品種一覧表、別館ハリウッド台の実着きの状態の画像の更新・追加 2021年2月3日更新: 樹形図、品種一覧表の更新 2020年11月30日: 別館ハリウッド台の樹形の画像追加 2020年7月5日更新: 帝王等の実の画像追加 2020年5月15日更新: 樹形図等の更新 2016年2月10日更新 |
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