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ホワイトサポテについて
    
ホワイトサポテは、ミカン科シロサポテ属の常緑の高木です。実生では樹高15mにもなるようです。甘くクリーミーな美味しい果実がなりますが、日持ちが悪い事から、日本ではあまり普及するにいたって無いようです。
-3℃で枝が凍害を起こし始め、-5℃では地上部が枯死との事なので、冬季厳寒にならなければ埼玉でも露地栽培可能と思われますが、年に数回−6℃位になることが多いので、実際上は埼玉での露地栽培は無理と判断しています。実際2013年から2014年の春にかけて露地植えを実施してみましたが、50cm位の樹高の木が、地面から10cm位を残して枯れてしまいました。
宮菜園では、冬季は最低温度0℃(概ね5℃以上を保持)の簡易温室にて育てています。。

種類

現在 子房が大きいが花粉の少ない品種(実用)、子房が小さく花粉が多い品種(授粉木用)、子房が大きく花粉も多い品種(自家受粉可能品種、モルツビー等)の3つの品種が栽培されているようですが、栽培時には花粉の多い品種も混ぜた方が実付の天から望ましいと思います。ただ、概ね冬季に花が咲き、虫等による授粉は期待出来ないため、人口授粉が必要になる場合も多いと思われます。
以下に栽培品種一覧と特性概要をご紹介しています。尚、熟期に関しては天候の影響を受ける為、大まかな時期となります。

タイプ 品種 特性
タイプ1
子房: 大 
葯: 小(花粉少) 
イエロー j熟期:7月下旬位、早生種。300g位。
キャンディー 甘い。中くらいの大きさの実。宮菜園で10月初旬完熟。
クシオ 熟期:9月下旬、中生、豊産性。若木でも結実。200g程度。
ゴールデングローブ 食味が良い。150g位。
チェスナット 200g前後の実,豊産性。休止中
パイク 晩生種、実着きが良い。250g〜300g程度。
マクディール 豊産性。若木でも結実。300g程度の大実。休止中
マリブ 特徴は調査中。美味しさではトップの評判の様子。
メキシコ 熟期9月下旬位。300g程度の大実。味が良く結果性が良い。
ライキニコマーシャル 熟期7月下旬位、早生種。豊産性。休止中
レモンゴールド 熟期10月下旬位。200g程度。
タイプ2
子房: 小 
葯: 大(花粉多)
カフェテリア 中程度のサイズの実。
バーノン 150g〜200g程度。
フォーノイ 果実小〜中。甘味が強い品種。受粉用、実着きは良くない。
ミシェル 果実小〜中。矮性。
タイプ3
子房: 大 
葯: 大(花粉多)
モルツビー 果実は小〜中。花粉が多く着果が良い。

樹形




生育状況等
発芽 - 2010年7月25日撮影
ホワイトサポテの実生苗です。ジャポチカバの苗と一緒に頂きました。とりあえずは露地で育て、寒くなってきたら温室で育てて見る予定です。
幼苗 - 2010年9月18日撮影
大分大きくなってきました。

温室内の実生苗 - 2010年12月18日撮影
暖かい温室内では新芽が出て成長継続です。

ホワイトサポテ耐寒温度メモ 
  5℃ − 翌年の果実の十分な生育に必要
 -3℃ − 1日程度この温度になったり霜に会うと芽に被害
 −5℃ − 短時間なら枯死しない 

ホワイトサポテ種 - 2010年9月26日撮影
ホワイトサポテの種です。一個の実に4個の種が入っていたようです。実が小さい場合、種が1個し入っていない場合もあるようです。
種の殻取り - 2010年9月26日撮影
種蒔の為、外側の硬い殻を取り除きました。

種蒔き - 2010年9月26日撮影
この写真よりもう少し多く土をかけましたが、種が少し見える程度の土かけを行い種蒔をしました。
発芽 - 2010年10月11日撮影
小さな芽が出てきました。ホワイトサポテは発芽し易いですね。
寒くなる前に有る程度の大きさになってくれると良いのですが。

生育状況 - 2010年12月5日撮影
9月26日に種蒔した4本とも順調に生育しています。成長が早いですね。
レモンへの接ぎ木 - 2011年3月20日撮影
サポテの枝をレモンに接いでみました。上手く芽が出て来たのですが、これから順調に育ってくれるかどうかは判りません。柑橘にホワイトサポテが接げれば随分楽になると思うのですが、はたしてどのような結果になるでしょうか? ---> しばらく生きていましたが、ほとんど成長せず、結局枯れてしまいました。相性が良くないようです。

苗の成長 - 2011年8月21日撮影
実生苗が大分大きくなり、接木が容易になってきました。

春蒔実生サポテ - 2016年7月31日撮影
サポテの種蒔は採り蒔きが良いのですが、保温設備などの関係から、春まで保存してあった種を頂き蒔いてみました。殻を剥かないでそのまま蒔いてみたのですが、発芽率は50%弱でした。

イエローの接木 - 2020年5月7日撮影
3月3日に接木したイエローです。
イエローの開花 - 2021年1月31日撮影
昨年の接木なのに、50cm位伸びた枝に花がびっしり着いたので、摘花により根元付近の花を少し残してみた状態です。

イエローの幼果 - 2021年1月31日撮影
実は小さいうちにほとんど落果し、一個だけ残っています。無事大きくなるかな?

キャンディの接木 - 2011年4月17日撮影
キャンディの接木の状態です。
キャンディの開花 - 2016年1月4日撮影
キャンディの開花です。

キャンディの実 - 2016年4月17日撮影
キャンディの幼果です。
キャンディの実 - 2016年10月9日撮影
収穫したキャンディの実です。嚢掛けをしてあったので、綺麗な実になりました。

キャンディの実 - 2016年10月9日撮影
完熟の様で、切ると柔らかいクリーミーな果肉でした。
キャンディの実 - 2016年10月9日撮影
種が5個程入っていました。当然種蒔しました。そろそろ苗の置き場所がなくなりそうです。

キャンディの小果 - 2020年4月8日撮影
メキシコなどよりは小さいですが、少し大きくなってきた果実です。
キャンディの実 - 2020年5月7日撮影
温室内地植えのキャンディの幼果です。実を着けすぎなので、とりあえず3個程に摘果しました。

クシオの接木 - 2014年6月23日撮影
クシオの接木の状態です。
クシオの開花 - 2016年1月4日撮影
クシオの開花です。

クシオの実 - 2016年4月17日撮影
クシオの幼果です。
クシオの実 - 2016年9月4日撮影
そろそろ食べごろです。袋掛けしてあったものをはずしたところです。
上の実はストロベリーグアバです。

クシオの小果 - 2020年4月8日撮影
少し大きくなった実です。昨年接木したものがほんの少ししか伸びず、今年実を着けてしまいました。枝が枯れてしまう可能性がありそうですが、話の種に実をそのまま育ててみる事にしました。
クシオの実 - 2020年8月10日撮影
簡易温室内の地上の木に接木したクシオの実です。少し熟期が早まりました。

ゴールデングローブ - 2012年12月2日撮影
ゴールデングローブの苗です。Gさん提供。

バーノン実 - 2023年10月17日撮影
収穫して少し追熟したバーノンの実です。

パイクの接木 - 2013年4月29日撮影
パイクの接木の状態です。

フォーノイの接木 - 2013年6月23日撮影
フォーノイの接木の状態です。
フォーノイの花 - 2020年2月9日撮影
フォーノイの花のの状態です。(簡易温室内)

フォーノイの小果 - 2020年4月8日撮影
少し大きくなってきた果実です。
フォーノイの小果 - 2021年5月3日撮影
今年の実は一寸変わった形(細長い)だったので撮影してみました。

マクディールの接木 - 2014年6月23日撮影
マクディールの接木の状態です。

マリブの開花 - 2016年1月4日撮影
マリブの開花です。でも一寸変かな? タイプが違う様な・・・。
要確認ですね。

メキシコの接木 - 2014年9月7日撮影
メキシコの接木の状態です。8月3日とかなり遅い時期に接木。
メキシコの花 - 2020年2月15日撮影
メキシコの花です。(簡易温室内)

メキシコの小果 - 2020年4月8日撮影
少し大きくなった実です。
メキシコの幼果 - 2021年5月3日撮影
宮菜園では現状メキシコの実着きがダントツで良い状況です。ある程度実が大きくなってくると、小さな実から落果していきますが、花が咲いたのが一旦全て実になる感じです。

キシコの実 - 2020年8月10日撮影
一箇所に5個程残して見たのですが、現在2個残っています。
小さめの、実から落果して行きました。早めに落果したのは、種も貧弱で、味も落ちる感じです。
キシコの実 - 2020年10月3日撮影
最後まで残っていた少々過熟気味の実です。

モルツビーの接木 - 2013年6月23日撮影
モルツビーの接木の状態です。
モルツビーの花 - 2020年1月29日撮影
モルツビーの花の状態です。

モルツビーの幼果 - 2021年5月3日撮影
モルツビーの幼果です。と言っても、ゴルフボールサイズまで大きくなっています。

ライキニコマーシャル - 2014年8月3日撮影
ライキニコマーシャルの接木の状態です。
ライキニコマーシャルの開花 - 2016年1月4日撮影
ライキニコマーシャルの開花です。

レモンゴールドの花 - 2020年2月15日撮影
レモンゴールドの花です。(簡易温室内)

イエローの花 - 2021年1月30日撮影
昨年春に接木したイエローの花です。(簡易温室内) 花芽の着き易い品種でしょうか、50cm位伸びた枝全体に花芽がびっしりつきましたので、木の衰弱を考え、根元方面の一部を残して花を取り除きました。

接木後の様子1 - 2017年8月20日撮影
4月18日接木した苗の状態です。この時期の前後位に接ぐのが、活着の容易さ、その後の成長から見て、最適の様です。
接木後の様子2 - 2017年8月20日撮影
7月17日接木した苗の状態です。暑くなってからでも接木は可能ですが、少し成功率が下がり、その後の生育も少なくなります。

挿し木の発根 - 2017年8月20日撮影
4月18日に挿し木した枝の発根状態です。接木する際にカットした実生苗の枝を葉付で挿し木したものです。葉付で挿木し、牛乳パックにポリ袋を被せた密封挿しを実施したものです。
挿し木の植替 - 2017年8月20日撮影
発根した挿し木苗を一本ずつに植替えました。

2022年7月15日更新: 樹形図の更新。
2021年7月6日更新: 樹形表の更新。樹形図の追加。
2021年5月7日更新: メキシコ、イエロー、モルツビー等の幼果の画像追加。
2021年1月29日更新: 樹形表の更新
2020年10月3日更新: メキシコの実の画像追加
2020年9月30日更新: クシオ、メキシコの実追加
2020年4月15日更新: 小果の画像追加
2020年2月4日更新: 花の画像等追加
2018年2月7日更新

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