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雑草について

野菜のそばに生える雑草は時として野菜よりも成長し野菜の育ちを悪くしますし、果物の木に絡み付いて日当たりを悪くしたり雑草の中に木が埋もれる状態になったりしますので、菜園に取って雑草対策は重要な作業になります。 雑草は困った面もありますが、管理された雑草は良い土を生む元にもなり、雑草によって健康な果樹が育つ環境が整うと言う面もあります。本ページでは菜園の主な雑草の種類、育成、駆除等のご紹介を行っています。

用語の説明

ラウンドアップ: 除草剤の一種です。 葉に散布すると根まで枯れ、土に触れると薬品の成分が分解され、効果がなくなるという特性を持ちます。

イノコグチ

イノコグチは菜園のところどころに生えており結構生育が旺盛です。引き抜いても根元の茎が残り易く、なかなか完全に駆除出来ません。種が出来るとズボン等にくっ付き少し取れ難いので、最低限種の出来る前には駆除する様にしています。夏になると急速に成長するので何とか絶滅に近い状態にしたいと思っている雑草です。
イノコグチ- 2012年10月21日撮影
プルーンの根元で生育しているイノコグチです。

スイカズラ

スイカズラはフェンスや小潅木などに巻きつき繁殖する、多年生、ツル性の雑草です。
種や地下茎で大繁殖するわけでは無いですが、じんわりと広がってくる感じで、巻きついたツルの取り外しなどが面倒なので、菜園から一掃したいと思っています。
スイカズラ- 2013年5月3日撮影
水路脇の地面の草やフェンスに絡まって繁殖するスイカズラです。


スイバ

繁殖のスピードはそれほど速くなく、通常は背もあまり高くないので時々刈り取って緑肥にしていましたが、生命力が強く徐々に広がってくる感じなのと花が咲く頃背が高くなり、見栄えもあまり良くないので、菜園から一掃する事にしました。絶滅対象種に指定。
スイバ の状態- 2012年10月7日撮影
スイバは別館果物エリアのあちこちに生えています。初夏のころ花が咲き、その種がこぼれて広がって行く様です。当初はスコップで根ごと掘り起こしていたのですが、生命力が強く、抜いてほうっておいてもなかなか枯れず、更に根が残り又芽が出てきます。
ラウンドアップ散布- 2012年10月14日撮影
掘り起こすのはあきらめ、ラウンドアップ100倍液を散布してみました。1週間経過後の写真です。急速に勢いが無くなってきました。

ラウンドアップ散布- 2012年10月21日撮影
ラウンドアップ散布後約3週間でほぼ瀕死の状態になりました。
根ごと枯れる様ですので、多分来年は芽が出てこないと思います。
別館丸葉台リンゴの木の近くのスイバでした。南無阿弥陀仏。


スギナ

スギナは草丈が低く種が飛んであちこちに生えることも無いので(少ないので)果樹エリアでは比較的問題ないのですが、野菜を植えるエリアではかなり厄介な雑草です。一旦生育すると、地下深くまで根が伸び、地下茎によってどんどん増殖します。地上部に近い根や地下茎を抜いただけでは駆除出来ず、掘り起こして地下茎を取り除く必要がありますが、完全に取り除くのは至難の業で、取り残した地下茎から再度大量増殖の繰り返しになります。幸い一旦完全に駆除すると生えてこなくなりますので、今後果物エリアを含めて、別館のスギナを絶滅させることとしました。
スギナの状態- 2012年10月21日撮影
果物エリアから、盛土した野菜エリアに進出しようとしているスギナです。
ラウンドアップ散布- 2012年11月3日撮影
ラウンドアップ散布後約一週間後の様子です。地上部はかなりもろい様です。これで来年新芽が出てこなければ大成功なのですが、まだ油断は出来ません。

スギナの状態- 2013年3月24日撮影
庭の一部で大繁殖しているスギナです。
ラウンドアップ散布- 2013年4月29日撮影
ラウンドアップ散布後約I一ヶ月後の様子です。秋に比べると春先はしつこく残りがちの様です。ただ、芽が出なくなると完全駆除と言えそうです。

セイダカアワダチソウ

このところ放任気味の空き地などでよく見かけるようになった雑草です。一寸油断していると瞬く間に増えて、背丈2m位のセイダカアワダチソウに占領されてしまいます。
多年草の為一度生えると毎年密集して生えるうえ、花の種が飛んでいき、あちこちに群生するようになります。
別館も当初この草の群生地になりつつありましたが、毎年30cm〜50cm位の若草のころ根ごと引き抜き、最近はようやくまばらに見かける程度になりました。
隣のJRの土地に大量に生えており、毎年種が飛んでくるので完全に駆除することは不可能ですが、花の咲き始め頃までにはほぼ引き抜いていますので、最近は
ほどんど気に成らない程の生育数で推移しています。
セイダカアワダチソウ- 2012年10月7日撮影
今年盛り土した畑に種が運ばれ生育したものです。とりあえずは花が咲く前に引き抜くなりラウンドアップなりで密度の大幅な減少が目標です。


センダン草

センダン草は1年草なので、幼苗〜花が咲く頃までに小まめに引き抜くとあまり問題にならない雑草なのですが、花が咲いたあとの種が厄介です。種には小さな鉤が付いており、ズボンなどに付くとなかなか取れません。種が近くの道端などから動物などに着いて広がるので、完全な駆除は難しいのですが、最園内で花が咲き大量に生えてくるのは防ぎたいとおもっています。
センダン草- 2012年10月7日撮影
今年盛り土した畑に種が運ばれ生育したものです。とりあえずは花が咲く前に引き抜くなりラウンドアップなりで密度の大幅な減少が目標です。種の先が鉤の様になっており、ズボン等に種が付くと結構取れ難くて難儀します。

ヘクソカズラ

触ると嫌な匂いのするつる性の雑草です。 暑い時期ツルが地面を這い、這ったツルに根が付いて増殖していくほか、種が出来ると種からも広範囲に広がって行きます。ツルが伸びた時点でね根ごと引き抜き駆除するようにしていますが、引き抜く際根元が残りがちで、また芽が出て伸びて来がちです。
数年がかりで、なんとか絶滅に近い状態にしたいと表います。
ヘクソカズラ- 2012年10月7日撮影
棒などがあるとこのように勢いよく巻き付いて生育してきます。
ヘクソカズラの花 - 2013年7月21日撮影
棒などがあるとこのように勢いよく巻き付いて生育してきます。
 
   
 ヘクソカズラ- 2013年5月26日撮影
初夏の頃になると菜園のあちこちから芽が出て伸びてきます。放っておくと何mもツルが伸び、ツルに根が出て増殖していきます。。
  ラウンドアップ散布- 2013年6月8日撮影
ラウンドアップ25倍液を散布して2週間後の様子です。なかなかしぶといですが、大分萎れてきました。
 
 
   
 ツルに絡みつく- 2013年6月30日 撮影
勢いよく近くの木に絡みついています。
   薬剤に浸ける- 2013年6月30日 撮影
バケツに用意したラウンドアップ 25倍に短時間浸します。面倒しないで引き抜けば良いと思われるかもしれませんが、引き抜いても根や株が残り、又生えてくることが多い為、根ごと枯らすこの方法が有効です。
 
 
   
放置- 2013年6月30日 撮影
ラウンドアップに浸した葉とツルは切らないで放置して置きます。
  枯れ- 2013年7月14日 撮影
2週間程で葉はもとより根元まで枯れました。
 

クローバ

クローバは背も高くなく、野菜エリアに種が飛んで勝手に生えることも無く、果物エリアに生えると良い感じなので積極的に生育領域を広げる様にしています。一気には増えませんが、徐々に生えている範囲が広がって来ています。。
クローバ- 2012年10月7日撮影
その他の雑草避けや緑肥を兼ねて、クローバはなるべく領域を広げる様にしています。。

ホトケノザ

ホトケノザは、1年草であり、背丈も低いので、果物エリアに生える分には全く問題無いのですが、野菜の間に生えると駆除が少々厄介です。
種がこぼれると大量に発生するので、なるべく花が咲く前に小まめに抜き取ったり、時にはラウンドアップを散布したりして、出来たら絶滅状態にしたいと思っています。

畑の中- 2013年3月17日撮影
とてもそうは見えないと思いますが、これは畑の中に発生したホトケノザの群生です。
花- 2013年3月17日撮影
ピンクの花は可愛らしい感じもするのですが・・・。

木の下- 2013年3月17日撮影
木の下に生えても、緑肥にもなるし、問題無いのですが、種が畑の方まで広がってくるのが困ります。
ラウンドアップ散布- 2013年4月6日撮影
あまり強い雑草ではないので、ラウンドアップ50倍程度の液散布で駆除出来ます。種が出来る前に散布するとその後の発生が抑えられます。

ヤエムグラ

ヤエムグラは早春から初夏にかけて大繁殖し、暑くなる頃にはかれてしまいます。畑の方ではあまり発生しないし、暑くなる頃にはかれてしまうので、あまり問題になる雑草とは思っていませんが、どうもかれる頃の様子がみっともないので、発生したら暇なときに駆除(引き抜くだけ)しています。

ヤエムグラ- 2013年5月4日撮影
そろそろ生育停止のヤエムグラです。春先には他の植物の間にどんどん生育していきますが、暑くなるとかれてしまいます。

ヤブガラシ

ヤブガラシは野菜エリアでも発生しますが、果物エリアで発生し増殖し易い雑草です。放任気味にすると3m程度の木にも絡みついて果物の木の日当たりを悪くします。発生都度なるべく根ごと引っこ抜くのですが、1年に何m」も伸びる根は取りきれず、根が残ると根の一部から芽が出てきますので、引き抜く方法での駆除は非常に困難です。
なるべく木に絡みつく前に根ごと駆除し、菜園から一掃したいと思っています。
ヤブガラシ様子1- 2012年10月7日撮影
梨の木の下を這っているヤブガラシです。時々引っこ抜いていますが、すぐ新たな芽が出て伸び出します。
ヤブガラシ様子2- 2012年10月7日撮影
マコモタケにからみつきだしたヤブガラシです。木があれば、木の頂上まで伸びてしまいます。

ヤブガラシの状態- 2012年10月21日撮影
地面を這っているヤブガラシです。左側はスイバです。
ラウンドアップ散布- 2012年11月3日撮影
ラウンドアップ散布後約二週間後の様子です。だいぶ弱ってきていますが、左側のスイバの状態に比べるとまだ衰弱の度合いが低い様です。根が強い為と思われ、もしかすると、も少しラウンドアップの濃度を高める必要があるかも知れません。
 
   
 ヤブガラシの状態- 2013年6月8日撮影
木の枝等に登って来たヤブガラシです。こんな感じで放っておくと2,3mの木の上まで伸びて行きます。
   引きずりおろし- 2013年6月8日撮影
木の枝等に登っヤブガラシは地面に引き下ろしてラウンドアップを散布します。
 
 
   
飛散防止- 2013年6月8日撮影
周りにラウンドアップが飛び散らない様にしたい場合、ビニールシート等を敷いてから散布します。
  枯れ- 2013年7月28日撮影
ラウンドアップ散布ご2週間位で効果が出て、1ヶ月を過ぎると完全に枯れた状態になります。。 
 
 
   
飛散防止2- 2013年6月16日撮影
ラウンドアップ飛散をさらに少なくしたい場合、写真の様にバケツと手袋を使っています。
  飛散防止2- 2013年6月16日撮影
引きづりおろしたヤブガラシの枝を、ラウンドアップ25倍程度の液に浸します。残った液は噴霧器に入れて通常散布に利用します。
 

雑草の利用

雑草は概ね邪魔者で、雑草が無いと畑の管理は随分楽になるのですが、良い面もあるので、なるべく利用できるものは有効に利用を心がけています。

緑肥 - 2013年5月3日撮影
刈った草は緑肥として果樹の根元に置きます。根が浅い柑橘等では乾燥防止になり効果が高い様です。尚、果物エリアは、粘土質のうえに石ころだらけなので、土壌の改善にも役立ちます。

イネ科不明雑草 - 2018年3月26日撮影
このところ増えてきた品種不明の雑草です。穂や生育する様子から、イネ科の一種と思われ、背丈は50cm程になります。
イネ科不明雑草 - 2018年3月26日撮影
切りわら代わりの利用に丁度良く、種蒔後の乾燥防止、雨による小苗の被害防止、イチゴ栽培のマルチ代わりに重宝しています。写真はホウレンソウの種蒔後に畝に敷いた例です。


近隣からの雑草よけ

主に地下茎で増える雑草は一旦駆除すればその後殆んど発生しなくなりますが、風に乗って運ばれてきたり、犬や猫にくっ付き運ばれてくる雑草は、一旦駆除しても、近くに生えている場合、毎年発生してしまいます。隣接する空き地や道路脇に種が出来る雑草が生えたら駆除するする様にしていますが、頻繁に駆除しなくても済むよう、雑草抑えの為ワラビを植えつけてみる事としました。

奥の水路脇の空き地 - 2012年12月9日撮影
隣の土地と水路の間の狭い空き地です。狭い通路でだれも通らず雑草の刈り取りも行わないので、夏は色々な雑草が繁り放題で、雑草の楽園になっています。ここをワラビで埋め尽くせば、種の出来る雑草は随分減ると思っています。
ワラビの芽付の根 - 2012年12月9日撮影
ワラビの芽付きの根です。本館の方に植えたワラビは根を伸ばしどんどん増えるので、時々邪魔になる場所に伸びてきた根は掘り起こす位であり、十分すぎるほど採取出来ます。

別館奥 - 2012年12月1日撮影
別館菜園小さな水路の向こう側にはJRの新幹線がありますが、新幹線の用地と水路の脇に狭い空き地があり、そこには毎年写真の様なセイダカアワダチソウや種々の雑草、雑木が生える放任地となっています。
別館奥の橋 - 2012年12月17日撮影
奥の狭い用水路に板切れと伐採した枝で橋を作り渡れるようにしました。ここにもワラビを植えようと思っています。

別館奥の雑草 - 2013年5月3日撮影
奥の狭い用水路を渡ったところの雑草(主にセイダカアワダチソウ、スイカズラ)の状態です。
別館奥の雑草 - 2013年5月19日撮影
ラウンドアップ25倍液散布約2週間後の状態です。セイダカアワダチソウは全滅、スイカズラは少し残っている状態です。スイカズラは多年生のツルの為かすこし枯れにくい様です。
 
   
 別館奥の雑草 - 2013年6月23日撮影
画面右側がラウンドアップでセイダカアワダチソウ、スイカズラ等を駆した状態、左側が境目から離れている為、未処理のままの隣の土地の方面です。
   
     

セイダカアワダチソウ - 2013年5月3日撮影
これくらいの小さなうちはあまり実害も無いのですが、これが大きくなって花が咲き種を撒き散らす様になると厄介ものになります。
セイダカアワダチソウ - 2013年5月19日撮影
ラウンドアップ25倍液散布約2週間後の状態です。セイダカアワダチソウは50倍液位でも十分効果がありそうです。

正面水路脇 - 2012年12月17日撮影
別館菜園の道路をはさんだ用水路脇の「雑草エリア」です。ここには色々な雑草の他にカラシナやクコ、水仙等も生えています。
ここにもワラビを植えてみました。
草刈 - 2013年5月3日撮影
春になり雑草が生長してきたので草刈りを行いました。

緑肥 - 2013年5月3日撮影
刈った草は緑肥として果樹の根元に置きます。

雑木 - 2012年12月17日撮影
菜園隣は元は農家なのですが、現在はだれもいないようで(夜逃げしたという噂もある)、雑草や雑木が繁り放題です。枝が繁り放題なので切りたいのですが(以前人がいたときは勝手に切ってくれと言われたとの事)高くて伐採出来ません。そこで枯らしてしまう事にしました。
ラウンドアップ注入 - 2012年12月17日撮影
ドリルで雑木の根元に穴を空け、ラウンドアップの原液を注入してみました。一箇所だけで十分かどうか判りませんが、枯れないまでも枝の大半から葉が出てこないよう、様子をみて追加の処置を行う予定です。

葉変色 - 2013年2月24日撮影
木の3割程度の葉が白っぽく変色して来ました。上手い具合にこちら側の枝が変色してますので、最低でも日陰を作る枝が減る事になり、ひとまず成功です。

2018年3月26日更新

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