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ペカンについて
     
ペカンは日本ではほとんど栽培されていなかった様ですが、欧米では以前より主要なナッツの一つとして栽培されており、米国のドラマなどでも、ペカンがが時々登場するように思います。
当初、私は、昔から胡桃になじみがあり、胡桃で十分ではないかと考え、栽培してみようとは思いませんでしたが、あるきっかけでペカンを育てている方から、実と種がこぼれて発芽した実生
苗をいただく機会があり、ちょっとだけでも栽培してみようかな、と思ったのが、栽培を始めるきっかけとなりました。
ただ、頂いた実は、知識として聞きかじっていた「手で簡単に割れる」という感じではなく、胡桃に近い様な硬さのものでした。
そのため、頂いた種と苗を細々と育てていましたが、特性の優れた品種のものは、もっと違った実になるかもしれないと思い、営利栽培されているペカンの品種の物を育て始めています。

品種名 特性等
ウイチタ 熟期9月下旬〜10月上旬の早生Aタイプ(雌花先熟型)の品種です。大粒、豊産性
ウエスタン 熟期10月〜11月の晩生Aタイプ(雌花先熟型)の品種です。やや小粒、皮がむきやすい。
ポーニー 熟期9月下旬〜10月上旬の早生Bタイプ(雄花線熟型)の品種です。大粒で甘く高品質。
WH−2 熟期10月〜11月の晩生Bタイプ(雄花線熟型)の品種です。ポーニーより大粒の新しい品種。


育成記録

実生品種の育成
ペカンの種 − 2017年12月4日 撮影
頂いたペカンの種です。品種は不明です。実生の品種かも知れません。
ペカンの種蒔 − 2017年12月4日 撮影
2cm程度の深さに3個ずつ種まきしてみました。

ペカンの発芽 − 2017年12月4日 撮影
発芽してきました。発芽率はあまりよくありませんでした。送って頂いたとき乾燥していたようでしたので、乾いてしまっていたのかもしれません。
ペカンの苗 − 2018年4月30日 撮影
まだ貧弱な実生苗ですが、春の芽吹きを開始しました。その後、畑に植え付けてみたりしましたが、生育はかなり遅く、その後植えてみた台木用品種に簡単に追い越されてしまいました。
生育速度が遅いので、台木用としては適当ではないかも知れませんが、大木に成るペカンの矮生品種として良いのかも知れません。

ペカン実生苗入手 − 2022年7月10日 撮影
ご厚意により、種蒔した実生苗を入手することが出来ました。元の品種は不明ですが、食用の通常の品種の様です。
蒔き床の下部の根 − 2022年7月10日 撮影
下部もメッシュ状になっている非常に水はけの良い蒔き床です。下部から、新根が出だしていましたが、まだ白い根なので、出たばかりの様です。
根の状態1 − 2022年7月10日 撮影
コンテナを揺すって土を落としたら、下に根が出ている一部の苗以外は、簡単に取り出すことが出来ました。一部根が飛び出ているのは、軽く引っ張ったら抜けて来ました。もう少しすると、飛び出た根が太く硬くなるので、植替えには丁度良いぎりぎりの時点の様でした。

根の状態2 − 2022年7月10日 撮影
概ね細根がびっしり出ている状態ですが、一部勢いの良い新たな新根が伸びだしているところです。
根の状態3 − 2022年7月10日 撮影
新根が出だした苗の例です。地植えだと、下に伸びた根が深く大きく伸びる感じになりそうです。
植替え − 2022年7月10日 撮影
苗の半分を植え替えたところです。大きく伸び始めた新根はそのまま折り曲げて上なしたが、カットして植えたらどうなるか興味があり、少し悩んでいるところです。

蒔き床の下部の根 − 2022年7月11日 撮影
2番目の蒔き床の下部から出ている根の様子です。白い新根のほかに通常の黒い根になっているものもありました。
根の状態1 − 2022年7月11日 撮影
コンテナを揺すって土を落とした時点の画像です。一部飛び出ている根が少々抜けにくいのもあり、細根が少し取れましたが、全部の苗の根を折る事無く抜けました。
根の状態2 − 2022年7月11日 撮影
種蒔コンテナから取り出したところです。

根の状態3 − 2022年7月11日 撮影
直根が種蒔コンテナから出て来てしまった苗の根の状態です。今回は横に伸びた根をカットしないで、根に合わせて少し大きめの鉢に植え替えました。
植替え − 2022年7月11日 撮影
これら実生苗に品種ものを接木する際、台木の勢いが成功に大きく影響する気がしてますので、その傾向を確かめる事も考え、色々な鉢に苗を植え変えてみました。
苗の先端部 − 2022年7月11日 撮影
苗の先端部はまだ生育中の若芽が付いています。日光が強い日が続いていますので、植替え新しい槌になじむまで、寒冷紗で少し日光を制限したほうが良い様です。

台木用品種の挿木1 − 2022年5月14日 撮影
2021年12月14日挿木した大分県由来の台木用品種です。少し芽が出て来ました。既にかれたのもあります。
木用品種の挿木 − 2022年5月14日 撮影
3月初旬挿木した大分県由来の台木用品種です。少し芽が出て来ました。成功しますように、と祈っています。
--->挿木は失敗でした。枝を頂再度挿木に挑戦予定です。


ウイチタ(WICHITA) − 2022年6月17日 撮影
4月13日に大分由来の台木用品種に接木したウイチタ(WICHITA)です。接ぎ穂の芽が伸びだしました。
接木部の様子 − 2022年6月17日 撮影
ペカンの接木は始めてなので、接木部の様子も撮影してみました。と言っても通常の切接ぎです。

ウエスタン − 2022年12月23日 撮影
鉢に植付けたウエスタンです。
ウエスタンの根 − 2022年12月23日 撮影
太い棒根を裂いた様子でした。少々乱暴な状態でしたが、根はそこそこ着いていました。

ニー − 2022年5月21日 撮影
ポニーという品種の苗を購入してみました。
細根が少ない典型的な棒苗です。今後の何らかの参考の為、もう少し細部まで、記録して置くことにしました。
接木部 − 2022年5月21日 撮影
鉛筆より少し太いくらいの台木に腹接ぎ又は秋の芽接ぎを行った感じの接木部です。接木時の台木の太さの2倍位になってますので、よほど栄養状態の良い土、又は接木後2年位経過しているようです。
新芽 − 2022年5月21日 撮影
少し新芽が出始めたところです。発送は宮崎となってましたので、少し温度の低いところで発芽を遅らせているようです。

細根の様子 − 2022年5月21日 撮影
棒苗、棒根状態で、細根はかなり少ない感じです。
根の底部の様子 − 2022年5月21日 撮影
棒棒根の底部にはカルスが出来てますので、数ヶ月前に太い棒根をばっさり切断したようです。このカルスの状態から、カルスが出来やすい台木品種の様に推測されます。根が増えたら、台木用として、根ざしが容易かも知れません。
植付 − 2022年5月21日 撮影
一旦鉢植えにして、日差しの弱いところに置き、慣らし運転中です。

WH−2 − 2022年12月23日 撮影
鉢に植付けたWH−2です。
WH−2の根 − 2022年12月23日 撮影
太い棒根をカットして根を出した様です。そこそこの発根でした。


2022年12月23日 新たに入手した品種の画像追加。
2022年7月11日 新たに入手した実生苗の画像追加。
2022年6月17日 WICHITAの接木の画像追加。
2022年5月22日 新規作成

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