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ビワについて

        
ビワは12月頃から花が咲き始め、翌年他の果樹より早めに実が熟します。暖かい地方を好むため冬に温度が低すぎると花が凍結し実が生らない事も有るようですが、これまでのところ順調に収穫出来ています。
ビワの葉は健康増進に良いと言われており、私も時々葉を煎じてビワ茶にして飲んでいます。ウーロン茶のような赤茶っぽい色が出てあまり癖もない為、夏は水代わりにペットボトルで1本程飲むこともあります。

種類

現在以下の種類のビワを育てています。
 品種名  特性
大房 熟期6月中旬ころ。酸味が少なく大実の品種。 品種登録無し。
クイーン長崎 熟期6月中旬〜下旬、茂木と田中の中間位。酸味が少なく実は田中より少し大きいサイズです。 品種登録無し。
倉方 熟期6月中旬から下旬、形、酸味とも田中に似ていますが、果皮、果肉がより黄色っぽい。 品種登録NO 2527,品種登録日 1990/12/05、消滅日 1996/12/06
涼風(すずかぜ) 熟期6月初・中旬、茂木よりやや早く収穫出来る食味の良い品種。 品種登録NO 7570,品種登録日 1999/11/30、消滅日 2014/12/02
大五星 丸方の大きな実がなります。一房の実を2個位に制限すると良い様です。 品種登録無し。
田中 熟期6月下旬、実は大きいですが、少し酸味が強い品種。晩生です。 品種登録無し。
長崎早生 熟期6月初旬、小型ですが甘い実。極早生です。 品種登録無し。
なつたより 熟期は茂木よりやや早く、実が大きい。食味が良い。 品種登録NO 17496 ,品種登録日 2009/02/26、消滅日 30
早五星 大五星より実が小さくて、熟期が早い品種です。 品種登録無し。
室戸早生 熟期5月の極早生品種。 品種登録無し。
茂木 熟期は6月中旬、酸味が少なく上品な甘みのある」品種。早生系です。 品種登録無し。
実生苗等 ビワの木の下には多数の実生苗の芽が出てきます。とりあえずそのうちの一本を接木し、実生苗も数本育てています(と言うより勝手に大きくなって来ていると言った方が正確です)。


ビワの樹形

本館−メイン台木、柿、及びメイン台木と柿の木の世話の為の足場用の木

別館ビワの樹形

木の位置 木の番号 枝番号 接木している品種名
通路脇 大房*2、室戸早生
畑中央 室戸早生
室戸早生、長崎早生、早五星、なつたより
大房
茂木
水路脇 室戸早生*2
大房、早五星、室戸早生
なつたより、涼風


世話

一箇所に30個位の花が咲きその三分の一位が実になりますが、これを全部残すと種と皮だけのビワになってしまいます。 一箇所に田中で3個位、茂木や長崎早生は5個位になるよう摘果します。 
最初は鳥害等もなく、成った実はほとんど収穫出来ていたのですが、鳥が段々増えて最盛期にはヒッチコックの鳥という映画の様に集まってきて、実が数日で食い尽くされる様になりました。仕方なく袋掛けで鳥害を防ぐ様にしました。 袋かけは実も綺麗なものが収穫出来ますので、手間をかけられる方にはお勧めなのですが、結構時間がかかります。
そこで最近は細い糸の網もかけてみたりしています。木全体に網を被せなくても効果がある様で、周囲にとか一部上とかに掛けるだけで、鳥が段々寄りつかなくなるようです。多分、鳥が網に引っかかってもがいたりしているうちに、危険を感じより付かなくなるのだと思います。ただ網は取り外しが面倒なので、果実の袋賭けより手間がかからないとは言えないようです。

ビワの木の樹形と移動 - 2004年12月18日
ビワの隣に植えている柿に接木する種類が多くなり、柿の木の領域を広げる必要が出て来ました。そこで、従来のビワの木(右側)の左側1.5m位のところに新たにビワの木を植え、従来のビワの木は、樹高を低くして、新しいビワの木や隣の柿の世話用の足場として利用しています。
ビワの木の樹形 - 2017年4月2日
右側が当初からのビワの木、左側がその後植えた木(現在のメイン台木)です。幹の太さはメイン台木の方がやや太めまで成長し、全品種が接木されています。当初の木は、メイン台木が届いていない部分はまだ実を着けていますが、概ねメイン台木や柿の木の世話をする足場になりつつあります。

 鳥よけ網 - 2013年6月9日
まだ右側の木も足場を兼ねて残っている状態ですが、今回、両方の木をすっぽりと覆う鳥よけ用の網をかけてみました。
子供たち - 2017年4月2日
メイン台木の近くには、種がこぼれて育った実生苗が沢山あります。せっかく生えてきたので、あまり大きくしない程度に剪定しながら、保有品種の接木を行なっています。
 
   
鳥よけ袋 - 2017年5月28日
網をかけていないところは、取り避け用に新聞紙を被せました。新聞紙をA4サイズくらいに切り分け、ホチキスで止めるだけですが、防除の期間も短いので(2,3週間)、簡易型で十分な様です。
これは田中の袋掛け前の状態。房が広がらない様にすると楽です。
鳥よけ袋 - 2017年5月28日
4つ切りにした新聞紙です。

鳥よけ袋 - 2017年5月28日
袋をかけたところです。
鳥よけ袋 - 2017年5月28日
枝の実成りはこんな感じです。

初秋の花蕾 - 2004年9月30日撮影
来年の実になる小さな蕾が出来始めました。ビワの剪定はこの頃が適期の様です。
満開のビワの花 - 2004年12月8日撮影
田中の花です。田中は12月ころ満開、茂木はそれより約1週間、長崎早生は約2週間程早く咲きました。ただし、花は一斉に咲くのではなく、枝の位置や成長具合によりかなりばらつきがあります。

ビワのミツバチ - 2011年12月11日撮影
別館ビワのミツバチです。こちらも暖かくなる日中はミツバチが集まってきます。別館はまだ花が少ないのに、花を見つけて寄ってくるのは関心します。よほど密が多いのかな。

クイーン長崎の摘果(前) − 2009年4月5日撮影
クイーン長崎の摘果前の着果の状態です。このまま放置すると実は小さめになり、木も弱って来年実が成りにくくなります。
クイーン長崎の摘果(後) − 2009年4月5日撮影
クイーン長崎の摘果後の状態です。5個位残しても実はかなり大きくなりますが、クイーン長崎の場合、3個以下くらいにするとより立派な実に成るようです。

茂木の摘果(前) − 2010年4月11日撮影
茂木の摘果前の着果の状態です。
茂木の摘果(後) − 2010年4月11日撮影
茂木の摘果後の着果の状態です。

極早生ビワの摘果(後) − 2010年4月11日撮影
長崎早生の一部の枝の実が異常に早熟なので、かすかな枝変りの期待をもって極早生ビワと呼んでみました。他の枝より1ヶ月くらい早いようです。
枝変りか? - 2010年5月4日撮影
今年、実の大きくなるのが異常に早い枝があり,その枝の実は2箇所とも通常よりかなり早く大きくなりました。日当たりなどの関係で今年だけそうなのかどうか判りませんが、とりあえず、来年も様子を見るため、枝に印を付けておきました。--->今年は、結局熟す前に何時の間にか干からびていました。一応念のため来年も観察予定です。

極早生ビワの開花 − 2010年10月31日撮影
昨年1箇所だけ早く実が肥大した枝ですが、今年も一番早く花が咲きました。

ビワの実の比較 - 2006年6月15日撮影
左上が長崎早生、右上が茂木、右下が田中、左下がクイーン長崎です。年により熟す時期は変化しますが、今年は長崎早生がほぼ収穫完了、田中とクイーン長崎はこれから収穫開始、茂木は最盛期という感じです。
ビワの実の比較 - 2017年6月18日撮影
左から、大五星、早大五、クイーン長崎、田中、茂木です。田中が健闘しています。田中も一房の実を2,3個にすると、結構大きくなります。

長崎早生の実 - 2008年6月15日撮影
長崎早生は早生で小型の実がなります。酸味が少なく小さくても美味しい種類ですが、寒さには弱いようです。
茂木の実 - 2008年6月15日撮影
茂木は卵型の少し細長い形です。少し小型で酸味は少なく、田中に比べると女性的な実と言えるでしょうか。

田中の実 - 2008年6月15日撮影
丸みが買った大き目の実がなります。熟期は遅く、この時期は殆どが緑色か薄緑色であり、まだ酸っぱくて美味しくありません。
クイーン長崎の実- 2008年6月15日撮影
田中より大きく、酸味の少ない実が成ります。うっかり摘果を忘れて一房に5個も実をならせたのですが、それでも田中位のサイズの実がなりました。

倉方の花 - 2009年12月6日撮影
昨年接いだものです。枝はだいぶ伸びましたが、花芽はまだ多くありません。
倉方の実- 2010年6月12日撮影
熟期は茂木より少し遅く、形は田中に似た実がなりました。もう少しで食べられそうです。

茂木- 2010年6月12日撮影
ほんの少し早いですが、丁度食べごろです。
長崎早生- 2010年6月12日撮影
一寸過熟気味ですが、とても美味しくなっていました。

実生M1の花 - 2009年12月6日撮影
どの品種の実生か判りませんが、種が落ちて勝手に生えてきたものです。そのうち、親の明確な実生苗を育てて見たいと思っています。
この頃でも蜂が沢山来てますので、花の頃から袋を被せる必要がありそうです。まだ理由は判りませんが開花時期が極端に遅いです。
実生M1の実 - 2010年6月12日撮影
実の大きさはそこそこです。熟期は田中並みに遅い様です。

クイーン長崎との比較 - 2010年6月12日撮影
実生M1はクイーン長崎(右3個)に比べるとだいぶ小さいです。
クイーン長崎と田中 - 2010年6月12日撮影
上2個がクイーン長崎、下一個が田中です。
 
   
 涼風- 2013年6月8日撮影
ほぼ食べごろの涼風(すずかぜ)です。
   大五星- 2017年6月18日撮影
ほぼ食べごろの大五星です。一つ房の実を2個位にすると大きな実があります。
 
 
   
 早五星- 2013年6月8日撮影
そろそろ食べ頃の早五星です。
   なつたより- 2017年6月18日撮影
比較的小粒ですが、甘くて美味しい品種です。
 

茂木の収穫- 2010年6月12日撮影
このところ沢山収穫出来るようになりましたので、今年も岩手の実家の方に送りました。プチシートを間に挟むと、2,3段に積んでも輸送に耐えてくれる様です。
クイーン長崎等の収穫- 2013年6月23日撮影
左側二籠が茂木、右手前がクイーン長崎、右奥が早五星です。
 
   
クイーン長崎等の収穫- 2017年6月18日撮影
茂木、クイーン長崎、早五星、大五星、倉方や実生、なつたより、田中の一部の収穫を行ないました。

涼風- 2012年5月14日撮影
メイン台木〔2代目)に接木した涼風です。別館のビワにも接木してあります。
 
   
なつたより- 2012年5月26日撮影
メイン台木〔2代目)に接木したなつたよりです。
   
   

2024年 2月更新: 本館樹形図の更新
2023年12月更新: 別館樹形図追加
2021年12月24日更新: 品種登録情報の追加
2020年1月5日更新: 樹形図変更、別館ビワの木の説明・画像削除
2017年7月2日更新

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